北欧スウェーデンの首都、ストックホルムに位置する王宮(Kungliga Slottet)は、歴史と壮魅な建築が融合した観光スポットです。本記事では、王宮の基本情報から見どころ、アクセス方法までを詳しくご紹介します。
📌 基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
スポット名 | ストックホルム王宮(Kungliga Slottet) |
所在地 | Slottsbacken 1, Gamla Stan, Stockholm, Sweden |
アクセス方法 | 地下鉄「Gamla Stan」駅から徒歩約5分 |
営業時間 | 通常10:00~17:00(季節により変動あり) |
定休日 | 一部祝日や特別行事時に閉館する場合あり |
入場料 | 大人:SEK 190、子供(7~17歳):SEK 95、6歳以下:無料 |
所要時間 | 約2~3時間(見学内容により異なる) |
公式サイトリンク | https://www.kungligaslotten.se/ |
📷 実際に訪れてみた感想



訪問したのは春の穏やかな日でした。朝は少し肌寒さがありましたが、日差しが出てくるとすぐに心地よい気温になりました。ガムラスタンの石畳を歩いていると、落ち着いた街並みの中に地元の人や観光客がちらほら見えて、観光地らしいにぎやかさが少しずつ感じられました。カフェからはコーヒーの香りが漂い、通りにも徐々に人の動きが出てきて、朝の空気が変わっていくのを感じながら王宮へと向かいました。
王宮に近づくにつれ、その外観の壮麗さに圧倒されました。堅牢な造りでありながら、どこか優雅さも漂い、まさに歴史を感じる佇まいです。内部に足を踏み入れると、金や赤を基調とした装飾が目を引きます。過剰ではなく、むしろ細部まで意匠が行き届いていて、歩くだけでも当時の王族の生活が想像できるほどでした。



中でも特に印象に残ったのは、クリスティーナ女王の銀の王座です。薄暗い照明の中で静かに輝くその姿は、単なる展示物以上の存在感を放ち、しばらく見入ってしまいました。
訪問日は偶然にも衛兵交代式が行われる日で、王宮前の広場にはすでに多くの人が集まり、ちょっとした期待感が漂っていました。ラッパや太鼓の音が鳴り始めると、辺りの空気がピンと張り詰めたような感覚になり、整然とした隊列で進む衛兵たちの動きには自然と目を奪われました。きっちりと揃った歩調や表情の引き締まりからは、職務への誇りが感じられ、とても印象に残る時間でした。これを無料で見られるのはストックホルム観光の嬉しいポイントのひとつだと思います。
💡 おすすめポイント
🖼️ 1. 豪華な王座の間と銀の王座
「王座の間(Rikssalen)」は、王宮の中でも特に格式の高い空間で、国王の公式行事や式典が行われる場として知られています。
この部屋の最大の見どころは、クリスティーナ女王のために17世紀に作られた銀の王座。重厚でありながら繊細な彫刻が施され、光を受けるとやや鈍く輝くその存在感は、過去の権威と威厳を今に伝えています。
周囲の壁面や天井の装飾も見応えがあり、当時の芸術水準の高さが感じられます。
💎 2. 王宮の宝物を振り返る宝物庫
「宝物庫(Skattkammaren)」は、王宮の地下に位置しており、訪問者は静かでひんやりとした空間の中で、スウェーデン王室が所有してきた貴重な品々を目にすることができます。
中でも、王冠や戴冠式に使用されたセプター(王笏)や宝珠(オーブ)は非常に精緻で、職人技の粋を集めた作品です。展示物には英語の説明もあり、背景や使用された場面を知ることで、より深く理解できる構成になっています。
🎺 3. 衛兵交代式の迫力あるパフォーマンス
王宮前で行われる衛兵交代式は、毎日(季節により変動)定刻に実施され、スウェーデンの軍事的伝統を垣間見ることができます。青い制服を着た衛兵たちは、整然とした動きと表情で、訓練された規律の高さを感じさせます。
音楽隊が同行する場合は、式の最中に生演奏が加わり、観客を楽しませてくれます。筆者が訪れた時はABBAの曲を演奏してくれました。やはりスウェーデンといえばABBAなのだなと1人納得でした。派手な演出はないものの、整った所作や淡々と進む様子がかえって印象に残る式典です。
⚠️ 注意点・ベストシーズン・裏技
- 混雑情報
- 夏季や祝日は混み合うため、朝早めの訪問がおすすめです。特に衛兵交代式を確実に見たい場合は、開始時間の30分〜1時間前には王宮前に到着しておくとよいでしょう。日によってはかなりの人出があるため、良い位置を確保したい場合は余裕を持った行動がおすすめです。
- 裏技
- 交代式の行進ルートは王宮周辺を通るため、正門正面の広場ではなく少し横の道路沿いに位置取ると、間近で行進を見ることができ、人混みも比較的少なくなります。式典の全体像を見たいなら中央、迫力を感じたいならやや側面寄りがおすすめです。
- 館内の写真撮影
- 館内は写真撮影が制限されている場所もあり、注意が必要です。部屋によっては完全に撮影禁止となっているところもあるため、カメラやスマートフォンを構える前に案内表示や係員の指示を確認しましょう。また、フラッシュ撮影は禁止されていることが多く、音を立てない配慮も求められます。
- 現地ルール
- 一部エリアでは撮影禁止や静粛を求められる場合があります。特に公式行事やツアーガイド付きの見学が行われている時間帯は、声をひそめるよう求められることもあり、他の来場者への配慮が必要です。また、一部展示室では足音が響きやすい設計になっているため、歩く際にも注意が求められます。
👥 どんな人におすすめ?
- 歴史好きな方
- 王座の間や宝物庫にはスウェーデン王室の栄華が色濃く残っており、王政や北欧の歴史に興味がある方には特におすすめです。展示の説明も充実しており、当時の背景を学びながら見学できます。
- 家族旅行
- 展示室の一部には子供でも楽しめるインタラクティブなパネルや、ガイドブックを片手に家族で回れるルートも整備されています。王宮前の広場では衛兵交代式もあり、子どもも飽きずに楽しめます。
- カップル
- 歴史的な建物や落ち着いた内装、街並みの景観を共有しながら歩く時間は、カップルにとっても特別な体験になります。ガムラスタン周辺には雰囲気のあるカフェやレストランも多く、ゆったりと過ごすのに最適です。
🏨 周辺スポットやおすすめの宿
- ガムラスタンの中世的街並み
- 王宮のすぐ隣に広がる旧市街で、石畳の道やカラフルな建物が立ち並びます。小さなカフェやギャラリー、手工芸品店などが点在しており、散策だけでも楽しめます。
- ノーベル博物館
- ノーベル賞の歴史や受賞者の業績を紹介する博物館。インタラクティブな展示もあり、知的好奇心をくすぐる内容です(公式サイト:https://nobelprizemuseum.se/)。
- スカンディック ガムラスタン
- 旧市街の中心に位置するホテルで、観光に便利な立地。スウェーデンらしいシンプルで快適な客室と朝食の評判が良く、徒歩で王宮や主要観光地を巡る拠点に最適です
(公式サイト:スカンディックガムラスタン)。
- 旧市街の中心に位置するホテルで、観光に便利な立地。スウェーデンらしいシンプルで快適な客室と朝食の評判が良く、徒歩で王宮や主要観光地を巡る拠点に最適です
📝 まとめ
ストックホルム王宮は、歴史と文化が融合した魅力的なスポットです。
豪華な内装や貴重な展示物、伝統的な衛兵交代式など見どころが満載です。ストックホルムを訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。