旅の途中、誰もが「まさか自分が」と思うようなトラブルに直面することがあります。
今回筆者がベルゲンで宿泊したAirbnb「Light private room nearby Bryggen ROOM 3」では、まさにそんな出来事が起きました。
幸いにもオーナーとAirbnb双方の迅速で誠実な対応に助けられましたが、この経験を通して見えた“民泊のリスクと備え”を、実体験として記録しておきます。
📌 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
宿名 | Light private room nearby Bryggen ROOM 3 |
エリア | ノルウェー・ベルゲン(Bergenhus地区) |
タイプ | Airbnb(個室/共用キッチン・バスルーム) |
滞在時期 | 2025年6月 |
料金 | 約23,000円(2泊) |
設備 | Wi-Fi、洗濯機、暖房、キッチン、無料ストリート駐車 |
ホスト | Olgaさん(評価4.9/非常に親切) |
📷 到着からトラブル発生までの経緯
チェックイン当日は15時頃に宿へ到着。
荷物を置き、すぐ近くのスーパーに買い物へ出かけました。
戻ってきて荷解きをし、シャワールームへ向かっていた時のことです。
突然、同じ建物内の男性ゲストから怒鳴るように声をかけられました。筆者よりも年上のようにも見えましたし、あまり身なりに気を使わない人に見えました。
何を言っているのか最初は理解できず、英語でもないようでしたが、よく聞くと「自分のイヤホンを使っただろう」と責めるような口調。
もちろん筆者はそんなことをしておらず、ただ「I don’t know」「I didn’t do anything」と繰り返すしかありませんでした。
あわててシャワーを終えて部屋に戻ると、念のため鍵をかけてできるだけ部屋の外に出ないようにしました。
ところがその男性は自室のドアを開け放ったまま、大声で独り言を続け、やがて歌い始めるほどの異常な様子に。
恐怖を感じた筆者はすぐにホストのOlgaさんへメッセージを送りました。
言葉は悪いですが、ちょっと正常な状態だとは思えず心底恐怖を覚えました。
窓の外はお天気も良く、普通に楽しそうに話をしながら人が通って行きます。
自分の環境との違いに打ちひしがれました。
🏨 ホストの迅速な対応
ホストのOlgaさんはすぐに返信をくれました。
「あと2人いますが、彼らはどこかを歩いているだけでしょう。とにかく今すぐAirbnbサポートに連絡してください。」
──そう助言を受け、筆者はその場でAirbnbサポートに連絡を取りました。
その後もOlgaさんは状況を随時確認し、筆者が宿を離れるまで丁寧にフォローしてくれました。
彼女は、ゲストとしての彼の評価は5点(満点)だったので安心していたと言うのです。
確かにゲストも宿泊するとそのホストから評価を受けます。
何回Airbnbを利用したのかわかりませんが何故か他のところでは問題は起こさなかったようですね。
📞 Airbnbサポートの対応と補償
Airbnbの対応も見事でした。
連絡後すぐに「専門チームが担当いたします」というメールが届き、日本語対応のサポート担当者が引き継ぎを開始。
内容確認から補償まで、すべてが迅速で丁寧でした。
サポート内容は以下の通りです。
対応内容 | 概要 |
---|---|
状況確認と証拠提出の案内 | チャットで状況を整理し、必要に応じて写真や記録を依頼 |
安全確保の支援 | その場から退避できるよう指示とサポート |
代替宿泊・補償の提案 | 残り宿泊分の返金+影響に対する追加補償を実施 |
フォローアップ | 解決後もメールで再発防止と安心のメッセージを送付 |
Airbnbからのメールには、
「このような事態でご不安だったことをお察しします。少しでもご安心いただけるよう、誠実に対応させていただきます。」
とあり、単なる手続きではなく心理的ケアを含めた誠実な対応が印象的でした。
⚠️ 民泊で感じたリスクと教訓
この経験を通じて感じた民泊利用時のリスクと教訓を整理します。
他の宿泊者は選べない
個室タイプでは同じ建物に別の宿泊者がいる可能性がある。予約をする際可能な限り女性がホストでありで部屋に鍵がかけられることを条件に選んでいましたが、宿泊客はどうにもできません。
こういうトラブルが発生するんだと言うことを身に染みて知りました。
筆者がよく行くスウェーデンや北欧などは部屋は個室だがトイレやバスルームなどは共用というのが多く(特にスウェーデン、さらに首都ストックホルム)、できるだけ部屋貸切を選ぶようにしようと思いました。
→ チェックイン時に「どんな人がいるのか」事前に確認を。
到着後の安全確認が大事
非常口、鍵の可動、ホスト連絡手段をチェック。北欧は地震がほとんどなく、気候もそんなに激しくないので古い建物が多いです。
それに伴って鍵も昔話に出てくる魔女が持っているような鍵ということがほとんど。屈強な男性の一蹴りで簡単にドアが開けられそうでした。今回も例の男性がそれ以上のことをしてこなかったのでことなきを得ましたが、ホストが常駐しない宿は避けた方がいいと思いました。
→ Wi-Fiが繋がらなくても緊急時に連絡できる手段を確保。少なくとも自分自身でWi-Fiやデータ回線を確保しておけば何らかの連絡はできます。
トラブル時は感情より記録
言い争わず、状況を冷静に記録。証拠があればAirbnbの対応が早い。
サポートは必ず頼れる
Airbnbの「AirCover」制度で補償・再手配が可能。
→ 宿泊中も24時間サポート窓口が開いている。
ホスト選びはレビューよりも“人柄”
評価4.9のOlgaさんのように、誠実なホストが最大の安心材料。あとホスト経験が長ければ長いほどいいと思います。
それでもやはり、貸切でない場合はホストが常駐するところを選ぶのがベストかも知れませんね。
👥 こんな方に読んでほしい
- 海外でAirbnbを利用しようと考えているが、安全面に不安がある人
- 民泊のリスクと実際の対応をリアルに知りたい人
- 一人旅でも安心して泊まれる宿を見極めたい人
- トラブル時にどんな手続きが必要か知っておきたい人
- 「Airbnb=不安」と感じているが、実際の対応を知って判断したい人
今回の記事を読まれた方の中にはAirbnbって怖いと思われる方もいらっしゃると思いますが、筆者は海外旅行でもう10回近くAirbnbを利用しており、今回のノルウェー旅行は全部Airbnbでした。
それでも今回のような目にあったのは初めてで、Airbnbの対応もあり、今後もAirbnbを使おうと思っています。
どうしてもヨーロッパのみならず世界中ホテル代が高騰していますので、選択肢として民泊を使わざるを得ない状況もあるかと思います。
Booking.comだと完全貸切の部屋を安く借りることができるのでこちらもご覧いただければと思います。
ウィーンでの宿はBooking.comで探しました。
📝 まとめ
民泊は、現地の暮らしを体験できる反面、ホテルよりもトラブルが起きやすいのも事実です。
しかし、今回のようにホストとAirbnb双方が迅速に対応してくれる体制が整っていれば、リスクは「コントロール可能」なものになります。
トラブルを経て感じたのは、「民泊=危険」ではなく、“民泊=信頼関係の上に成り立つ旅の形”だということ。
Airbnbを使うなら、ホストとのコミュニケーションを惜しまないことが何よりの安全策です。
今回はいつもと異なるテイストで書いてみました。
女性の、特に一人旅は色々なリスクがあります。一人旅を決意した時に何らかの参考になれば嬉しいです。
民泊は現地の暮らしを体験できる反面、思わぬトラブルが起きることもあります。
筆者のようにAirbnbのサポート体制を知っておくと安心ですが、安全を最優先したい方はホテル予約サイト(例:Expedia)を併用するのもおすすめです。
旅のスタイルに合わせて、安心できる宿泊方法を選んでください😊
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