ウィーンで最も有名なスイーツの一つ「ザッハトルテ」。その発祥の地として名高い「カフェ・ザッハー」は、観光客だけでなく地元の人々にも長年親しまれている老舗カフェです。ウィーン国立歌劇場のすぐ隣にあり、オペラ鑑賞前後のティータイムにも最適。
クラシカルで気品あふれる内装、美味しい料理、そして伝統が息づく空間で、贅沢なひとときを過ごしてきました。この記事では、実際に体験した朝食セットやスイーツの味わい、訪問時のポイントまで詳しくご紹介します。
Contents
📌 基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
店名 | Café Sacher Wien(カフェ・ザッハー・ウィーン) |
エリア | ウィーン中心部(ウィーン国立歌劇場近く) |
住所 | Philharmoniker Str. 4, 1010 Wien, Austria |
アクセス方法 | 最寄り駅:地下鉄U1、U2、U4線「Karlsplatz」駅から徒歩約5分バス:「Oper」停留所から徒歩数分駐車場:周辺に有料駐車場あり |
営業時間・定休日 | 毎日7:00〜23:00(年中無休) |
公式サイト/SNS | 公式サイトはこちら |
Wi-Fi・電源の有無 | Wi-Fiあり、電源は一部席にあり |
席数・予約可否 | 約100席、予約可(公式サイトからオンライン予約可能) |
🏰 外観・内裏の雰囲気
19世紀のウィーンの雰囲気を色濃く残す内装が特徴で、カフェに足を踏み入れた瞬間からその優雅な世界観に包まれます。赤を基調としたベルベットの壁紙や、天井から吊るされた繊細な装飾が施されたシャンデリアは、まるで貴族のサロンに迷い込んだかのような印象を与えます。
家具には重厚な木材が使われており、クラシックな装飾が施された大理石のテーブルや白のテーブルクロスが空間全体に上品さと格調高さを添えています。
銀製のカトラリーやオリジナルのロゴが入った食器類も特別感を演出し、スタッフの制服も格式ある雰囲気にぴったり。
窓からはウィーン国立歌劇場を望むことができ、日中は自然光が差し込み、夜には街の灯りがロマンチックなムードを醸し出します。どの角度から見ても絵になる店内は、訪れる人々を魅了してやみません。
🍰 注文したメニューと感想



- ANNA SACHER’S BREAKFAST-TABLE
- 朝食セットは三段トレーで提供され、上段には滑らかな食感の自家製ヨーグルトとフルーツ、中段にはアボカドディップとフレッシュチーズ、下段にはスモークサーモンとポテトサラダという盛りだくさんの内容。さらに別皿で提供される焼きたてのクロワッサンと丸パンは外はパリッと、中はふんわりしており、バターの風味が豊かです。見た目にも美しく、ひとつひとつの料理のクオリティが高く、ゆったりとした朝の時間をより豊かなものにしてくれました。
- ザッハトルテ
- 表面を艶やかなチョコレートでコーティングされたザッハトルテは、しっとりとしたスポンジにアプリコットジャムが層状に挟まれており、程よい酸味が重厚な甘さを引き締めています。オリジナルの「SACHER」ロゴ入りチョコレートプレートが乗っており、見た目の特別感も◎。添えられたたっぷりの無糖生クリームと一緒に口に運ぶと、濃厚でありながらくどさのないバランスの良さが感じられ、まさに“本場の味”といえる逸品です。
実を言うと、日本で食べるザッハトルテにはあまり良い印象を持っていませんでした。どれも甘さがしつこく、重たく感じられ、正直なところ「一度食べれば十分」と思っていたほどです。しかし、カフェ・ザッハーで出会ったこの一皿は、その先入観を見事に覆してくれました。口にした瞬間、甘さは控えめでありながら、しっかりとした風味が広がり、何よりも驚いたのはその軽やかな食感。重たさを全く感じず、いくらでも食べられそうな感覚にすらなりました。「ザッハトルテってこんなに美味しかったんだ」と、新たな魅力に気づかせてくれた貴重な体験でした。
- 表面を艶やかなチョコレートでコーティングされたザッハトルテは、しっとりとしたスポンジにアプリコットジャムが層状に挟まれており、程よい酸味が重厚な甘さを引き締めています。オリジナルの「SACHER」ロゴ入りチョコレートプレートが乗っており、見た目の特別感も◎。添えられたたっぷりの無糖生クリームと一緒に口に運ぶと、濃厚でありながらくどさのないバランスの良さが感じられ、まさに“本場の味”といえる逸品です。
- アールグレイの紅茶
- 真っ白な陶器のティーポットで提供されるアールグレイは、ベルガモットの華やかな香りがふんわりと広がり、リラックス効果抜群。ミルクを加えるとまろやかさが増し、スイーツとの相性も抜群です。落ち着いた空間で、ゆっくりとお茶の時間を楽しめるのもカフェ・ザッハーならではの魅力です。
🌟 このカフェのおすすめポイント3選
- 本場のザッハトルテを味わえる
- カフェ・ザッハーのザッハトルテは、オリジナルレシピを守り続ける元祖の味。その濃厚なチョコレートと、ほのかな酸味を感じさせるアプリコットジャム、そして絶妙なバランスで添えられた無糖の生クリームとの調和が絶品です。甘すぎず、しっかりとした食感と共に、コーヒーや紅茶との相性も抜群で、スイーツ好きには至福のひとときとなること間違いなしです。
- 歴史ある内装と雰囲気
- 店内に一歩足を踏み入れると、まるで19世紀のウィーンにタイムスリップしたかのような感覚に。赤とゴールドを基調とした内装に、大理石のテーブルや重厚な木製家具、きらびやかなシャンデリアが調和し、落ち着きと華やかさを兼ね備えた空間です。丁寧に磨かれた銀食器や制服をまとった給仕の姿も、非日常感を演出しています。
- 観光地へのアクセス抜群
- カフェ・ザッハーはウィーン国立歌劇場のすぐ隣にあり、オペラ鑑賞の前後や観光途中の休憩にもぴったりの立地です。さらに、リンク通り沿いの目抜き通りに面しているため、ショッピングや散策の合間にも立ち寄りやすく、旅行者にとって非常に便利なスポットです。
⚠️ 気になる点・注意点
- 混雑時は待ち時間が発生
- 観光地の中心にある人気店ということもあり、特に午後のティータイムや週末は大変混雑します。店舗前には長蛇の列ができることも多く、1時間以上待つことも珍しくありません。そのため、朝の開店直後の時間帯や平日の午前中に訪問するのがベスト。また、公式サイトから事前にオンライン予約をしておけば、スムーズに入店できるため非常に便利です。
- 価格はやや高め
- 実際に私が訪れた際、ANNA SACHER’S BREAKFAST-TABLEは37.6ユーロ、ザッハトルテが23ユーロで、合計60.6ユーロという価格でした。日本円で約1万円を超える朝食体験は、一般的なカフェ価格としては常軌を逸していると言っても過言ではありません。
全体的にオーストリアは物価がバカ高いです。物価が高いで有名な北欧ですら感じなかった「物価が高い!」感。
他のウィーンのカフェと比べても一際価格の高さを感じます。
確かに食事は美味しかったですしザッハトルテは元祖というに値する味でしたが、さほど突出した感じはありませんでした。
カフェ・ザッハーは滅多に行かない旅行だからと割り切っていくのがおすすめです。
- 実際に私が訪れた際、ANNA SACHER’S BREAKFAST-TABLEは37.6ユーロ、ザッハトルテが23ユーロで、合計60.6ユーロという価格でした。日本円で約1万円を超える朝食体験は、一般的なカフェ価格としては常軌を逸していると言っても過言ではありません。
👤 どんな人におすすめか
- ウィーンのカフェ文化を体験したい人
- ウィーンが誇る伝統的なカフェ文化に触れたい方にぴったり。カフェ・ザッハーでは、19世紀の貴族文化を感じさせるクラシカルな内装や、丁寧なサービス、時間がゆっくりと流れるような非日常空間が体験できます。単なる食事や休憩の場ではなく、文化的な体験の一部として楽しめる点が魅力です。
- スイーツ好きな方
- チョコレート好きや洋菓子ファンにはたまらない場所。ザッハトルテを筆頭に、濃厚かつ繊細な味わいのデザートが揃っています。生クリームの量や甘さ控えめの工夫もあり、日本人の味覚にもぴったり合う繊細な仕上がりです。お土産用のテイクアウトも可能で、家族や友人にも喜ばれる逸品です。
- 観光の合間に休憩したい方
- ウィーンの中心地にあるため、観光の合間に一息つくには絶好のスポットです。オペラ座や美術館などの観光地と至近で、街歩きの途中に優雅なひとときを過ごせます。軽食からしっかりとした朝食、スイーツまで揃っており、時間帯を問わず利用できる利便性もポイントです。