オスロのムンク美術館を訪れた率直な感想をお届けします。エドヴァルド・ムンクの名画を楽しみにして行きましたが、展示数も少なく、正直期待外れ…。一人旅ならではの視点でレポートします。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
スポット名 | ムンク美術館(Munch Museum) |
所在地 | オスロ、ノルウェー(Bjørvika地区) |
アクセス | オスロ中央駅・トラムBjørvika停留所から徒歩圏内 |
営業時間・定休日 | 日~火 10:00–18:00、水~土 10:00–21:00 |
入場料 | 大人 220 NOK、25歳未満 100 NOK、18歳以下 無料 |
無料入場デー | 毎週水曜 18:00–21:00(7・8月除く) |
所要時間目安 | 約2時間 |
公式サイト | https://www.munch.no/en/ |
📷 実際に訪れてみた感想
訪問時期は6月下旬、天候は快晴。一人旅でした。港町オスロの心地よい潮風を感じながら美術館へ向かい、胸が高鳴っていました。
しかし入館後、その高揚感は急速にしぼみます。展示室はコンパクトで、展示物の数もそもそも少なく、期待していた『叫び』は時間制限付きの公開で、私が絵の前に着いたのは公開寸前。
すでに人だかりができており、小柄な筆者は大きな欧米人に遮られて全く見えませんでした。写真を撮ろうと腕を伸ばしてもスマホが前列の人の群れの頭を越えられず、ほうほうのていで展示から離れるしかありませんでした。
数少ない作品の前には観光客が集中し、鑑賞も落ち着かない状況。作品解説は簡素で、アーティストの背景や制作エピソードを深く知る資料はほとんどなし。
「水曜どうでしょう」で見た“ムンクさん”をお土産に…という淡い期待も叶わず。ムンクさん欲しかった笑
もっとも、あの放送から20年以上が過ぎている今では、それも時の流れと割り切るしかありませんでした。
筆者が訪れた時は日系ブラジル人アーティストのKiyoshi Yamamoto(キヨシ・ヤマモト)による個展『You Are What You Is』が10階で開催中でした(会期:2025/4/5–8/3)。
彼はブラジルで育ち、ノルウェーを拠点に活動する日系アーティストで、鮮烈な色彩と大判のテキスタイル作品で知られます。展示室には、染色・刺繍を施した布が天井から波打つように垂れ下がり、壁面には旗やバナーが連なり、空間そのものがインスタレーションとして機能。日本的なパターンやブラジル的な色彩感覚が融合し、見る者を包み込むようでした。また、青い段状のアリーナは来場者が自由に上り下りでき、作品と観客が一体化する構造が印象的でした。
ただ、ワンフロア彼の作品が1点展示されているだけで、現代美術に疎い筆者は何が何だかちんぷんかんぷんでした。
他のフロアもなんだか同じような感じで、移動するのがやたら面倒なだけの訳のわからない美術館という感想しかもてませんでした。
建物は13階建でしたが、無駄を省けば5階もあれば十分なくらいの展示量だと感じました。



💡 おすすめポイント(3選)
- 近代的な建築デザイン(“ラムダ”形状)
オスロ・フィヨルドに面したBjørvikaの海沿いに建つ、上層が前傾する独特の“ラムダ”プロファイル。13階構成で、上層には展望スペースや屋外テラスがあり、館内からオペラハウスや港の眺望を楽しめます。ガラスと金属の外装が強い日差しを受けて反射し、時間帯で表情が変わるのも見どころ。混雑を避けたいなら開館直後か夕刻の高層階へ。 - ムンク作品の収蔵規模と展示ローテーション
絵画・版画・素描・写真・彫刻に加え、手紙・スケッチブック・版木などの資料群まで幅広く所蔵。保存環境に配慮して会期ごとの入れ替えが行われ、代表作『叫び』『マドンナ』『病める子』なども常時展示ではないのが前提。目当てがある場合は訪問前に「現在展示中の作品」を要チェック。 - 夜間無料入館(毎週水曜18:00〜、7・8月除外)
平日夜に無料で入れるのは大きなメリット。夕焼け〜夜景の時間帯は上層階からの眺望が映える一方、人気フロアはやや混雑しやすいです。無料枠でも時間指定のチケット予約を済ませておくと入場がスムーズ。特別イベント日は適用外になる場合があるので注意。
⚠️ 注意点・ベストシーズン・裏技
- 展示内容は会期ごとに大きく入れ替わるため、目当ての作品がある場合は必ず公式サイトで最新の展示リストを確認しましょう。特に『叫び』などの代表作は短期間のみの展示も多く、公開日や時間帯が限定されることがあります。
- 無料開放は7・8月を除く毎週水曜18:00〜21:00に実施されますが、特別イベントや貸切日には適用されないため要注意。
- 混雑回避なら平日夕方の来館がベスト。特に閉館1〜2時間前は観光ツアー客が減り、展示室をゆったり鑑賞できます。
👥 どんな人におすすめ?
- 建築や美術館建築に興味があり、外観や館内デザインの細部、採光や動線計画まで観察するのが好きな人
- ムンクの全作品や関連資料を体系的に調べ、制作背景や変遷、技法の変化を深く掘り下げたい研究者やコアファン
- 鮮やかな色彩やテキスタイル作品、特に文化的背景を織り込んだインスタレーションや現代アートに関心を持つ人
🏨 周辺スポットや宿
- オスロ・オペラハウス(徒歩圏内) 公式: https://operaen.no/en/
白い大理石の屋根を自由に歩けるユニークな建築で、フィヨルドと市街地の両方を見渡せます。館内ツアー: https://www.operaen.no/en/your-visit-at-oslo-operahouse/guided-tours/ - Bjørvikaエリアのカフェ(海沿い散策に最適)
公式案内: https://www.visitoslo.com/en/activities-and-attractions/boroughs/bjorvika/
地元ロースターのコーヒーや北欧ペストリーを提供するカフェが多数。夕暮れ時のテラス席はおすすめ。 - 宿泊は中央駅周辺ホテルが便利(宿泊案内: https://www.visitoslo.com/en/accommodation/ )
美術館や空港アクセスに優れ、周辺にはスーパーや飲食店も充実。



📝 まとめ
ムンク美術館は建築的な魅力はあるものの、展示数が少なく感動は限定的でした。
Kiyoshi Yamamotoの特別展示は色彩と空間演出に富み、文化的背景も興味深かったものの、規模的には小規模で物足りなさも残ります。
一人旅だからこそ冷静に見られた部分もありますが、「水曜どうでしょう」ファンとしては少し寂しい訪問に。次回は建築と海辺の散歩をメインに楽しみたいです。
オスロ観光はムンク美術館だけでなく、街歩きや他の美術館めぐりも楽しめます。下の案内から、現地で体験できるアクティビティをまとめて確認できます。
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